バベルの塔展(大阪)に行って来ました

先日、大阪・中之島、国立国際美術館で開催中の、ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展、見てきました。

美術館は滅多に行きませんが、でも、わりと絵画は好きなのです。
あ、でもわかりやすいのが好き。
風景画とか、写実的なものが見やすいですね。

「バベルの塔」はずいぶん前にジグソーパズルを買ったことがあり、それで知ったと記憶しています。何十年単位で昔のことになります。( ;∀;)
この絵↓です。


【あす楽】【月間優良ショップ受賞】名画 1000ピース ジグソーパズル バベルの塔 マイクロピース (26x38cm)(M71-869)[ビバリー] t101

たしか20代の頃。ジグソーパズルに凝っていた頃で、2000ピースの特大パズルにチャレンジしようと探していた時に、この絵柄を見つけ、てっぺんが雲に届くほどの高さなのに、まだ上へ上へと建築中だという、この塔の壮大さに目を奪われました。

パズルは無事完成し、額にも入れていたんですが、その大きさゆえ、飾る場所にも困り、何年か前に処分してしまいました。今残してあれば、ここに写真を紹介できたのに、と悔やんでいます。ほんと、残念…。

当時も、ジグソーパズルの元になったこの絵は、単なる絵画だと思ってました。
「バベルの塔」が旧約聖書に出てくる物語の中の空想の建造物と知らずにいたと思います。

その昔、ジグソーパズルで出会ったこの「バベルの塔」のことを、今回「バベルの塔展」があることを知って急に思い出しました。

さて塔のことは思い出したのですが、今回「バベルの塔展」で公開されている「バベルの塔」は私が昔パズルで完成させた「バベルの塔」とは違う絵でした。
「バベルの塔」の絵画が何種類か存在することを知りませんでした。
パズルで作ったほうは、現在ウィーンにあり、114×155cmの大きさがあることから「大バベル」と呼ばれているそうです。

今回公開されているバベルの塔は↓こちら。
公式ガイドブックの表紙の絵です。
こちらが「大バベル」の5年後に製作された「小バベル」とも呼ばれる大きさが約60×75cmの作品です。
小さいサイズなのにもかかわらず、大バベルより細かく階数も多いのです。


ボイマンス美術館所蔵ブリューゲル「バベルの塔」展公式ガイドブック 16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを超えてー (AERAムック) [ 朝日新聞出版 ]

ブリューゲルは、どうして5年後に、また同じ題材を描こうと思ったんだろう?
それも絵のサイズは小さくなってるのに、塔自体のスケールは大きくなっているってことはどういう意味があるんだろう?

何か描き足りなかったんだろうか?

とか、勝手に想像しちゃうね。
こういう背景も面白いっていうか興味深いですよね。

会場にも大バベルと小バベルを比較している資料も展示されていましたが、ガイドブックのほうが手元で見比べやすくて、細部まで見入ってしまいました。

公式ガイドブックもこんな風に、とても面白かったのですが、芸術新潮5月号にもすばらしい特集記事が載っていたので、2冊もいらないかとちょっと迷ったけど、結局は買っちゃいました。

「公式ガイドブック」だけで飽き足らず「芸術新潮」まで買っちゃった理由はこれ↓です。
大友克洋版バベルの塔=「インサイドバベル」が載っていたから。

バベルの塔の中が見れるの!!
もう一目で釘付けです。
漫画家大友克洋氏が挑んだこの作品と、その製作過程の詳しい記事もが掲載されていたからです。

ね、ね、すごくない?

この作品も会場で観ることができます!!

展覧会に行く前から2冊も買っちゃって、予習もバッチリ!( *´艸`)
で行ってきました。

お目当ての「バベルの塔」の前は大行列。
しかも、やっとの思いで到達したのに、絵の前で立ち止まってはいけないとアナウンス!
非情だわ。

ジリジリと移動しながら見なくてはならないし、実物はほんとうに絵が細かくて、老眼にはちょっと、いや、かなり厳しい状況でした。

細部をアップにしたパネルや、3倍サイズバベルの塔=「300%クローン文化財」も観ることができます。
300%のほうはクローンなので、触れるくらいの近い距離で見ることができ、また、行列になってないので、ゆっくり堪能できます。
そう、この、300%でさえも細部の絵はすっごく細かくて、驚きです。
ほんと、驚きます!

公式ガイドブックの中身です↓。

今バベルの塔が東京に出現したらこんなサイズ。
驚き!

会場の撮影コーナー↓にも東京タワー・通天閣との比較が。

こういうイベントはグッズもつい買っちゃうね。
今回は小さいスノードームがあったので、ほとんど迷わず購入してしまった。
中の塔のクオリティがもう少し高ければもっと良かったかも…。

私の目的はバベルの塔だけだったけど、会場にはほかにも「大きな魚は小さな魚を食う」に代表される、ちょっと気持ち悪い作品もたくさん展示されていて見応えあります。
怖いもの見たさなのか?
地獄絵的な絵は日本だけでなく海外にもあるんだなと思いました。

「バベルの塔展」は、2017年10月15日(日)までですので、行こうかと思っている方はお早目に!

詳細は公式サイト→『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―』へどうぞ。

今回のことがあって「芸術新潮」なんて初めて知ったと思うし、もちろん初めて買いました。
芸術に縁遠い生活をしてますが、今回買ってみて、興味のある特集の月にはまた買ってもいいなと思いました。

バベルの塔の記事がある芸術新潮は、2017年5月号なのでもう書店には並んでないかもしれません。
超大型書店ならあるかも。
あとはアマゾンかメルカリかヤフオク…でしょうか。
下記リンク↓はアマゾンです。


芸術新潮 2017年 05 月号

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